2010年3月 4日
信者の礼儀
事前の奉献礼儀で準備された聖餅と葡萄酒が、聖所に運び入れられ、信者に示された後、王門を通じて捧げられる。捧げられた聖餅と葡萄酒を司祭は記憶(アナムネーシス)し、聖神(聖霊)の降臨を願う(エピクレーシス)。聖餅と葡萄酒は、聖神のハリストスの聖体血へと聖変化し、神品も信徒も聖体血を領聖(りょうせい)する。
信者の礼儀は、かつては信徒以外出席を許されず、啓蒙者は退席した。現在の正教会では啓蒙者も参列することが許されるが、祈祷文にはその名残がある。
信者の礼儀は、「信者の連祷」と呼ばれる連祷から始まる。いくつかの連祷をはさみつつ、大聖入(ヘルヴィムの歌)、信経、アナフォラ(聖変化)、生神女讃詞(「常に福」もしくはザドストイニク)、天主経(主の祈り)、領聖準備の祝文を経て、領聖へと到る。聖変化の際には、鐘を打つ。この打鐘は病などのため参祷出来なかったもののために、この重大な刻を告げる趣旨で行われる。
神品が至聖所で領聖した後、聖所へ司祭が尊体尊血の入った聖爵を持ち出し、信者が領聖する。
信者の領聖後、司祭はいったん至聖所へ戻る。信者は感謝の祈祷を行う。司祭はここで再び聖所へ出て、信者の先頭に立って王門に向かい、升壇外の祝文と呼ばれる、聖所での祈りを行う。司祭の祝福においてその日の聖人を記憶しつつ、司祭の祝福をもって聖体礼儀の祈祷を全体を終わる。このあと万寿詞が伴うことがある。
聖体礼儀の後は、十字架接吻を行う。またさらにそのあとに、信者は領聖感謝祈祷を行うのが普通である。
正教会では祈祷は同時に歌であり、聖体礼儀では詠隊(聖歌隊)が歌う部分については事前にほぼ全文が楽譜に起こされていることが多い。
聖歌には「ビザンティン聖歌」「グルジア多声聖歌」「ズナメニ聖歌」「ヴァラーム聖歌」「ロシア聖歌」など、時代や地域を反映した複数の様式を示す通称がある。他の言語から聖歌を取り入れる際には自分達の言語で自然に言葉が聴こえるようにするため、言語によってフレーズの作法が変化しオリジナルな聖歌とは異なる場合が多い。それも多様性の豊かさであり、鷹揚に受け入れられているが、他方、オリジナルの聖歌との伝統性を具体的にどのように確保するのかといった問題意識も存在する。
著名な作曲家が作曲した聖体礼儀の聖歌としては、ボルトニャンスキー、チャイコフスキー、リムスキー=コルサコフ、ラフマニノフ、パヴェル・チェスノコフ、アレクサンドル・グレチャニノフなどが知られる。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
信者の礼儀では聖体機密の執行と領聖が行われるようです。
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